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2019.11.25 ブログ

はじめての生前整理・老前整理をする場合。

遺品整理は、遺族にとって非常に大きな負担。
特に別々で暮らしている場合、家具や家電、あらゆる持ち物を片付けなければならず、手間も時間もかかります。
大きな家具や家電は処分することに大きな費用がかかることがほとんど。
さらに、賃借住居に住んでいた場合なんかには、退去日という期間の限定もあり、悲しみにくれる間を与えられない状態で遺品整理で行わなければいけません。

見えない財産を片付けることはとても大変

遺品整理で家の中を整理・片付けすることも大変ですが見えない「財産」を整理することはものすごく大変です。
一つずつ財産の適正な分与(いわゆる相続)、諸手続きをしなければなりません。
近年は目に見えないサービスや契約が多いので、そういったものを、自分でしっかり把握しているうちにクリーンにしておくことが大切です。
このような整理を老前整理といいます。

老前整理とは?

生前整理と似たようなものとして、老前整理がある。
生きている間に行う整理なので、生前整理と同じなのでは?と思うと思いますが。少し違いがあります。

生前整理と老前整理のちがい

生前整理

・・・遺族の負担を緩和するために行うもの→遺族のために

老前整理

・・・自分がより良い老後を過ごすためのもの→自分のために。

今までは、全部まるごとを生前整理と唱っていましたが、「人生100年時代」を生きる我々にとって、老後のセカンドライフはとても長く、充足させるためにこのような分業がされたのではないかと思います。
生前整理の中にある老前整理という感じで捉えていただけるとわかりやすのではないでしょうか。

人は、歳を重ねると共に、体力も「脳力」も衰えていき、片付けは体力や力を使うことはもちろん、意外と頭も使うものです。
退職後に心機一転して身の回りを片付けようと思っても、まったく片づかないと言うケースが多く見られるのは定年の65歳ではもう自分たちだけでは生前整理をするのがかなり大きな負担になっているということです。
そんなことにならないよう、老いる前に、具体的には40代、50代、60代のうちに、モノやコトを処分したり精算を日々重ねていくことは非常に重要な活動だと思います。
常にミニマルな考えをもって片付ける習慣をつけておくことは精神的にもクリーンだし、日々の生活を豊かにします。

老前整理のやり方は?

老前整理は、置かれた環境によって、どのように進めるべきかが違います。
「絶対にこうしなければならない」という決まりはありません。
それぞれの目的を見据えて、マイペースで行えば良いでしょう。
しかし「マイペースにと言うならば…」と思っているとと全く進まないので、抑えるべきコツをご紹介します。

ここだけは抑えてけば大丈夫!片付けるコツ

片付けを予定に入れておく

多くの人は、片付けは適当な時間に気の向くまま行うものだと考えていますが、まずはその考えをゴミ箱に捨てましょう。笑
「片付けする日」として予定に入れておくことで、片付けに意欲的に取り組むことができます。
例えば、「次の土曜の朝から昼まで、リビングの床拭き・窓ふきをする」「明日の夕方、日々のお風呂掃除に加えて除菌・抗菌作業もする」など具体的に計画しましょう。
そうすることで、掃除のために取得した時間をしっかり充実させることができます。
空き時間に細かに掃除ができる人は少なく、大体の人が「ちょっとの空き時間」を「掃除・片付け」ではなく「ちょっと休憩」や「甘いものでも食べようかな」の時間にしてしまうでしょう。
(私がそうです。)

片付けに必要なモノはあらかじめ用意しておく

ゴミ袋や軍手、場合によっては工具など、片付けている過程で必要になるものは、片付けを始める前に必ず用意しておきましょう。
老前整理の場合大きなものを整理することはないと思うし、初めての整理の場合、あちあらこちらから工具等が出てくる場合もありますので、とりあえず必要なものは大きなゴミ袋と、書類をまとめる紐軍手マスク程度で良いと思います。
私は一番重要視だと思うのはゴミ袋。
その地域にあったゴミ袋の種類を全部その時ばかりは購入します。
また、1枚や2枚でなく、多めに用意しましょう。

要るモノと要らないモノに分ける

片付けで最も難しいのが、要るモノと要らないモノに選別することだ。
もったいない精神が出てしまうと、これもいる、それもいる、あれもいるとなってしまい、まったく片付かないことになる。
お片付けの日は「もったいないおばけはいない」とマインドコントロールしましょう。
私の場合、
取扱説明書は全て処分。
保証書も捨てます。
重要書類は3年以上の前のものは処分します。
取扱説明書は近年であればネットを見れば、PDFとして見れることがほとんどで、さらに、家電や家具が壊れた場合取扱所を見たことがほとんどありません。
カスタマーサービスセンターに問い合わせができる会社がほとんどです。
保証書もついてはいるものの、だいたいの保証は半年から一年で切れますし、「これは補償がききません」という要項がほとんどなので使用して3回程度で故障がなかった場合は、保証書は処分しています。

服去年着なかったものは捨てるか寄付するようにしましょう。
最近ではユニクロやH&Mなど、自社製品を回収しているのでそういったサービスを利用することで、地球環境への配慮にもなります。

とにかく要らないモノは早急に処分

片付けで発生した要らないモノは、早急に処分するようにしよう。
例えば本や雑誌。
捨てようと思って出していても、ふとページをパラパラめくっていると、だんだんと読んでしまい、感情移入してまた本棚に戻ることも。
雑誌も「このスタイル好きだから、あとで見返すかも」と残すこともやめましょう。
ミニマルなファッションスタイルではない、トレンドに沿ったスタイルは毎年アップデートされます。
似たようなアウターでもボタンの大きさやフードの配置など少しずつ違うので、去年の雑誌を置いておいてそのようなスタイルを真似ていても1年遅れのスタイルです。
雑誌や本は、次の回収日には捨てられるよう、縛るなり、玄関近くに出しておきましょう。

とにかく、古着や書類や文房具など、「本当にそれ、いる?」と毎回心で唱えてみることが大切です。
私は「ゴミ袋をいっぱいにしたほうが勝ち」とも心で唱えて、最後にぱんぱんのゴミ袋がたくさんあると本当にすっきりした気持ちになります。

思い出の品は最後に手を付ける

思い出の品は、初めての老前整理では「手をつけない」と言う選択をしてもOKだと思います。
まだまだ思い出を見返したりすることもあるでしょうし、自分の友人の結婚式や、お子様の結婚式で写真がいるので用意する。なんてこともあります。
写真などは残しておいても良いと思います。
写真などの整理方法はまた次回ご紹介します。

見えない財産や契約事項をチェック

これが老前整理で一番大変な作業だと思います。
ただ、この面倒な作業を放置すればするほど、忘れてしまい、おざなりになります。
考えたくはないですが、年齢を重ねるほどに痴呆やボケは進みます。
管理できなくなってしまう前に、一度確認することこそが老前整理の目的でしょう。
例えばスマートフォンの契約内容の確認や、ネットショッピングやクレジットカードの会員ログインパスワードやID…。
保険の契約やその相続の詳細など少しずつ「契約しているものは何があったか」リストアップすることから始めてみましょう。
リストアップしたら、契約書や、パスワードなどをひとつずつまとめましょう。
その後、必要なもの、使用していないサービスなどを解約しましょう。

まとめ

いかがでしたか?
初めての老前整理で重要なのは、

すべてを一日で終わらせようとしないこと
本や書類、服は徹底して処分
初期段階で思い出の品にまで手を付ける必要はない

ということです。

寒くなってきましたので、体を温めるために体を動かす機会もどんどん減ります。
生前整理・老前整理で大掃除前のお片付けで体を動かしてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ピアルカでは、片付け収納アドバイスや、生前整理、遺品整理、空き家整理のお片付けを真心込めて作業いたします。
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