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2020.02.16 ブログ

続・悪徳遺品整理業者のトラブル~新手の悪徳業者~

悪徳業者とのトラブル事例をご紹介しています。
事例は減るどころか増える一方で、同業者としても危惧を感じています。
新手の悪徳業者も増えてきているので私たち自身もしっかりと見極める判断力をつけないと追いつかないほど…
不安をあおるようなブログ内容ですが、知識や情報がまだまだ少ない遺品整理業界をしっかりとお客様に伝えるべく本日も悪徳業者のトラブル事例をご紹介します。
本日は新手の悪徳業者もご紹介します。

代表的な遺品整理トラブル事例

ぼったくり業者の例

一般の人が遺品整理をしなければならない状況は、そうそうあるものではありません。
そのため遺品整理の費用相場もあまり把握されていません。
そのことを悪用してボッタクリ金額を請求する業者がいます。
また事前見積りでは他業者より安かったのに、遺品整理作業後に適当な理由をつけて、高額な追加費用を請求する事例もあります。
例えば
事前見積り金額 30,000円だったのに作業後の請求金額が120,000円…など4倍もする請求が来ることがあります。
増額の理由を聞くと
・想像より遺品量が多かったから
・待ち時間が長くなったから
・処分困難物(金庫や消火器など)があったから
などと言うでしょう。

激安の業者はほとんどが不法投棄している

激安業者トラブルのほとんどが不法投棄です。
遺品の処分費や手間を省くために、遺品整理を行なったその帰りに山中や川底に投棄する業者もいるようです。
不法投棄が発覚し、遺品に個人情報などがあれば、あなたに連絡が来て、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
最悪の場合、業者の連絡先が不明だと、あなたが不法投棄を行なったと見なされることがあります。
刑罰や罰金を科せられる場合もありますので注意しましょう。
業者に遺品整理を依頼したら、必ず領収書や名刺などを保管しておきましょう。
名刺がないと言われた場合は怪しいと思ってください。
また名刺も簡単に作成できる時代です。
名刺をもらったら一度ネット検索してみるのも対策のひとつです。

貴重品も処分してしまう業者

意識的か無意識かは不明ですが、遺品の中に隠れている通帳や貴金属、現金なども一緒に整理され、処分されてしまう事例があります。
整理してしまう事もですが、現金を見つけてそれを盗んでいく業者もいます。
原因は遺品整理の作業ノウハウが乏しいからと思われます。
このトラブル被害は、真の遺品整理専門業者に依頼することで低減できるでしょう。

雑な作業で近所迷惑

不用品回収も兼業している業者によく見られるトラブルは、近所に迷惑を掛けてしまうことです。
普段は不用品ばかりを扱っているので、どうしてもその延長線で遺品整理の作業を行なってしまいます。
その作業ぶりは、大きな音を立ててトラックに遺品を投げ入れたり、マンションの共用部分にホコリを散らかしたりなどがあります。
遺品を不用品として扱うので、遺族である依頼者の心情も逆なでする作業も行いがちです。
所作がとにかく荒いので見ていて不安になることがあるでしょう。
不用品回収も兼業している業者は要注意です。

急増中!新手の悪質業者

強引にリフォームを勧めてくる業者

特に賃貸アパートやマンションの遺品整理時によくあるトラブルです。
低金額を提示し、遺品整理で困っている人を誘い込み、後からいかにもそれらしい理屈を述べて高額なリフォームを強引に薦めるという事例です。
これは遺品整理の業者がリフォーム会社を傘下に持っていたり、また逆の場合にありがちな商法です。
特殊清掃が必要な場合を除き、リフォームが必要になる遺品整理は、まずないと思っていいでしょう。
なぜならば、遺品整理は遺産整理ではありません。
遺産整理でリフォームが必要ならば、リフォーム業者に依頼することをおススメします。
また賃貸はあくまで大家さんのものなので 大家さんと相談してからリフォーム等を行ってください。

急速に目立ち始めた劇場型業者

非常に手が込んでいる手口なので、同業者の私も優良業者と勘違いしてしまいました。
「劇場型業者」とは資格取得やTV放映実績で安心させて高額請求する会社です。
遺品整理業界独自の民間資格を取得したり、TV番組制作会社の都合で依頼され、テレビ放映されたことで、優位性を過剰に演出します。
そして、自分たちの会社を【当社は○○の番組に出演しました】などと大きくHPにあげたり、契約前に自画自賛します。
あたかも市場的に自社に高い価値があるように見せかけることで、高額な請求をします。
しかし、そんなものにほとんど価値がないのが現状です。
そこそこの人脈や値段があればCMが出せる時代ですし、法人を謳う団体も様々で、実態がはっきりしないものも多いので資格の多さに騙されないように注意しましょう。

起こってしまったトラブルの解決方法

すでに起こってしまった遺品整理トラブルの解決方法を3つお伝えしています。
しかし、いずれの方法もスッキリと解決できるわけではありません。
必ず時間や手間、費用が掛かってしまいますので、ご注意ください。

解決方法1:その業者との話し合い

一番理想的な解決方法は、その業者との話し合いで折り合いをつけることです。
折り合いがつけば、時間や手間は掛かりますが、一番費用の掛からないトラブル解決方法です。
相手は、悪質なトラブル業者なので一筋縄ではいきませんので、息の長い交渉が必須と見ていいでしょう。
特に女性の依頼者は話し合いの際に恫喝などされる不安もありますのでおすすめはできない対処法です。

解決方法2:第三者機関への相談

たいていの女性は家に見知らぬ男性が入る事すら不安なので、話し合いなど無理だと思います。
著者の私は、優良な業者と分かっていても不安になってしまう事もあります。
女性でなくとも不安だなと思った方は、無理に立ち向かおうとせず、消費者センターなどの第三者機関への相談してみてください。
もしかしたら何らかの解決の糸口が見つかるかもしれません。
ただし遺品整理を専門に扱っている公的な第三者機関は、私が知っている限りでは存在していません。
まだ法的に未整備でキチンとした法的解釈が得られていないので単に受付け登録だけで終わってしまうのが関の山でしょう。
業者による遺品整理は、法的にどの部類にも当てはまらないので、公的な第三者機関ではアドバイスのしようがないのが現状では…と思われます。

解決方法3:弁護士や行政書士に依頼

一番解決率が高いのが、弁護士や行政書士の介入による方法です。
ほとんどの場合は、あなたに有利な解決になるでしょう。
しかしご想像通り、その解決費用は結構な額になります。
特に遺品整理トラブルは、弁護士や行政書士からみると、遺産相続関係の案件依頼になるので、より高額になる傾向にあります。
また弁護士や行政書士にも高額請求するものもいます。
先生だからと安心してはいけません。
依頼者にいくらかの遺産が相続されるのをある程度承知しているので、それを見越して費用を上乗せする弁護士や行政書士がいます。

業者を最初に見極めることが一番重要でコストがかからない!

結局一度トラブルになってしまったら、大なり小なり、必ず手間や費用が掛かってしまうでしょう。
費用の面もですが、「遺品整理、生前整理ですっきりと気持ちよく前を向いて暮らしていこう!」と思ったのに、業者のせいで出鼻をくじかれるなんてたまったもんじゃありませんよね。
そんな思いをしないためにも、遺品整理のトラブルに巻き込まれないために、焦らずにしっかりと見極めてから業者を選びましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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